「名作の中のお菓子物語」
今田美奈子 (著)、葉祥明 (イラスト)
今田美奈子さんは、幼少期を湯河原で過ごされた料理研究家です。その為か夢見る少女の面影も強い方です。この本の表紙を開けた時の心のときめきは、私が小学生だった頃の少女時代のものでした。活字の世界に引き込まれる事を経験したことがあるお母さん達に、その違いをお伝えしたいです。この本では、メルヘンの物語だけでなく、お菓子の匂いがしてきます。五感を使えるなんて凄いでしょう!? 私が泣きそうに感動したのは、「マッチ売りの少女」のプリッツェルでした。あんな悲しいお話から、少女の希望だったマッチをお菓子にしてしまった今田さん!そして、マッチが当時としては画期的で、新しい道具であったことを教えてくれました。少し残酷ですが、新しい視点で読み返すことが出来ました。
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2016/01/18 10:20 | 子供が食いつく本