「ごんぎつね」
新美 南吉作
秋に相応しい絵本を探して、かもめ図書館に行ってきました。
かなり昔ですが、ここで読み聞かせをした時に、一人の女の子が涙を流したお話しを思い出して借りました。
それが「ごんぎつね」です、秋の静けさの中が相応しいのでご紹介させて頂きます。
いたずら好きで寂しがり屋、興味のあることに挑戦していく、スポーツマンタイプのきつね・・・それが主人公のごんです。
この〔いたずら好き〕の性格が大変なことに巻き込まれていき、ごんの命を左右してしまいました。
小さなお子さんにはここは難しいと思いますが、黒井健さんの優しい絵と、ごんの可愛らしいいたずらや、謝罪の気持ちなどを織り込んだエピソードでお楽しみください。
このお話しに限らずに、後悔してもどうにもならない失敗って、経験したことはありませんか? 私にも、あの時にあんなことしなければ良かった・・・って苦い思い出が心の隅にたくさん眠っています。
その上、ごんと兵十は、きつねと人間で、言葉が通じませんでしたから、決定的な行き違いになってしまいました。
この絵本は、ありがたい絵本です。人間と人間の間なら、きっと話し合えばわかるし、理解できるんだよ!そんなメッセージが隠れていそうな気がします。
みなさんのご感想もぜひ聞かせてくださいね。